〈Mさん〉
午前中”植物には感情があるか―植物心理学”について話し合いました。感情とは何かについても意見の違いがあり、興味深い話し合いになりました。午後は車座のロールプレイでしたが、Co役で参加させていただき、沢山の失敗をして沢山勉強になりました。普段相談業務をしている時はとても孤独を感じますが、研修会では、先生や皆さんに見守られながら、聴く力を鍛えることが出来て幸せです。いつもですが、貴重な学びを本当にありがとうございます。
【主講師からの補充投稿】
当日は四半世紀以前に日本医科大学医学進学課程(教養課程)の心理学の時間に,当時の同大心理学助教授S氏が行っていた「植物心理学:植物にこころがあるのか?」といったテーマについて,毎回行っている来談者中心療法ロールプレイング研修班冒頭の「頭の柔軟化トレーニング」の材料として行いました.
S助教授の講義自体の中身の詳細は知りませんが,……というか,当時医学生としてその授業に出席していた私の旧受講生で現在開業医師の方のお話では,そのようなテーマで検討する機会を持ったことは事実ですが,S助教授からはS助教授ご自身の見解の紹介はなかったとのことでした.
そこで今回の【頭の柔軟化トレーニング】ではもっと具体的に,
★果樹,例えばリンゴはリンゴを食べにくる鳥の消化能力を知って果実部分を創っていると思われる.
★何故ならリンゴの木はリンゴの果実部分を食べた鳥が「種の部分だけは非消化のまま残し,その周りの実の部分は”ほぼ消化吸収”し,実の部分の”残った栄養分の糞”で非消化で残した”種を包む形で鳥に排泄・散布させる”ことによって子孫を広め残すこと」に成功しているからです.
★ではそのリンゴの木は,木の何処の部分で鳥の消化能力を知り,そのような果実部分を創ることに成功しているのだろうか?
★動物なら”脳神経組織の部分”と思われがちだろう?
*厳密に考察すると,多分,私はそうではないといった結論が導き出されるような気がしてならないのですが…….
★しかしながら植物には”脳神経組織”のようなものは見当たりません.
★では「樹木というのは……?」
……といったことについて考察を深めてみましょう! というのがテーマでした.
★今回の予定時間内では予想通り,「???……?」で終わってしまいましたので,
「来月までの宿題にしましょう.私が辿り着いた『植物に心はあるのか?』についての仮説は,来月皆さんの宿題結果を伺ってから紹介したいと思います」ということになった次第です.
※このテーマが来月の【頭の柔軟化トレーニング】と分かったら,木更津にお住まいの当研修会会長も「顔を出してみようかなぁ~!」と思われるのではないか,等と来談者中心療法ロールプレイング研修班所属会員の全員が期待しているかも等と……?