2023年5月7日A・B研修会の報告です.
午前中のテーマは「悪法は守るべきかどうか」について意見を交わしました.
私自身“法は悪法でも守るべき”と考えていましたが、人道・人権が優先される場面や実際の運用では守られているとは言えず、矛盾もたくさん抱えていて、正解のないテーマについて人と意見を交わすことが自分の知見を広げる得難い機会だと感じました.また、個人の考えとは別に心理臨床家としてクライアントに向き合う場合の立場について、眞澄先生のレクチャーがあり、大変勉強になりました.
午後のコラージュ創作からの分析演習は、Zoom参加だったため質問をしても言葉の口調が強くなってしまわないかが気になり、言葉選びが難しく出来ませんでした.質問したい内容やフィードバックの言葉を差しさわりなく柔らかく伝えられるように、学んでいきたいです.
主講師役の櫻井眞澄です.
研修のご報告有り難うございました.
今回の頭の柔軟化トレーニングは,「ギリシャ時代の哲学者ソクラテスが『悪法も法なり』と言い残して死刑を受け入れた故事や,先の大戦直後に食料管理法違反(食料配給制度)容疑者を裁く立場にあった山口良忠東京地方裁判所判事が,『法を守る立場の者が闇米を食べて生きる訳にはいかない』と言って餓死してしまった」例を参考に,『悪法も法として守るべきかどうか』と,『悪法を主訴の中に含めるするクライエントに接した場合,セラピストやカウンセラーはどのような姿勢で臨むべきか』といったテーマを選びました.
今回の参加者の方々からは,大変活発な遣り取りがあり有効なトレーニングになったと思います.
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